「Adagio〜世界はゆっくりと開けてゆく…」
宮野弘紀、『Manhattan Skyline』より27年!入魂の?作品が、ついに完成しました。

宮野弘紀とルーラ・ガルヴァン、日本とブラジルを代表する二人の ギターリストによる、全曲宮野オリジナルによるduoアルバム。 リオ録音。

1. さくら/ Cerejeira
2. Crescente /三日月
3. Altair &Vega /星の散歩
4. Adajio / 世界はゆっくりと開けていく......
5. Live in Hope / 希望に生きる
6. Lua do Rio /リオの月
7. 異国の雨/ Chovendo no Mundo Estranho
8. 戦士の歌/ Ayrton Sennaに捧ぐ......
9. Palais de Cristal /水晶宮

定価 2,500円(税込み)STN-2701

JAZZLIFE「LIVE REPORT


音楽の贈り物 text:Akira Asaba photo:Satoru Seki
第44回音楽のよきパートナーにジョン・マクラフリンを


 
1994年、宮野弘紀さんはレイラ・ピニェイロのアルバムを通してルー
ラ・ガルヴォンさんを知り、「白髪の仙人が弾いているようなイメー
ジ」の簡素かつ深みのある演奏に感銘を受けた。以来、アコースティッ
ク・ギターのデュオによる共演を熱望し、ついに実現したのがリオ・
デ・ジャネイロ録音の『アダージョ世界はゆっくりと開けてゆく』だ。
収録曲はすべて宮野さんのオリジナル。“花鳥風月”を題材にした曲が
多く、わびさびとサウダージが溶け合うような素晴らしい作品になって
いる。
「昔、北斎や広重の作品にヨーロッパの芸術家が感動して、日本に刺激
された絵を描いたじゃないですか。それと同じように、僕の日本的な曲
をどう広げてくれるかなというのに興味があったんです」
  大きな成果を確信したのは「さくら」のイントロをルーラさ
んに任せたときだ。
「次の日にスタジオで聴くと、想像もつかないハーモニーを使って、僕
がこの曲で表現したいことを引き出してくれていた。あのイントロが付
くだけで、桜がふわっと風に揺れる感じがするんですね」
  ルーラさんも振り返る。
「とても自然にできました。宮野の曲はメロディがきれいで、気持ちが
伝わる。宮野はギターも作曲も個性的で、誰も真似のできないオリジナ
リティを感じました」
  完全な調和を見せる演奏は初共演というのが不思議に思える
ほど。タイトル曲は極めてゆったりとしたテンポの中で、多彩な奏法を
駆使する2台のギターが響きあい、空間的な広がりを感じさせる。
「オーケストラが見えるような演奏をしたいと伝えると、ルーラは独特
のヴォイシングで僕のメロディを広げてくれました」
  音楽に対する見方や感じ方が共通する二人だったのだろう。
ルーラさんが言う。
「僕は日本語がわからないし、宮野もポルトガル語を話さない。でも、
何も話さなくても心は通いあいました」
  贈り物にしたい1曲として宮野さんが選んだのはジョ
ン・マクラフリンの「グッドバイ・ポーク・パイ・ハット」だ。
「トンネルの中を進むようなアドリブがサビのところに来たとき、ぶわ
ああああっと広がるんですよ。その瞬間がエクスタシーでね。ルーラに
プレゼントします。この曲が入っているアルバム『マイ・ゴールズ・ビ
ヨンド』は僕の原点なので、自分をよく知ってもらえると思いますから」


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